デイケアに行く時と、トイレ(排便)に行く時にベットから車椅子へ移乗します。

当初,移乗の仕方はベットサイドに座らせ、母の脇から手を回しズボンをつかんで抱え上げ、車いすに移乗していました。

母は小柄で体重30キロ程、私にも抱え上げることが出来ました。

しかし、オムツ交換、体位変換、上体ずらし、ベッドからの移乗・・・

力任せの介護で腰、背中に痛みがはしるようになりました。このままでは介護を続けることが出来なくなると思いました。

100%の介護(全介助)を続けることなんて出来るわけない。

母にも協力してもらって私の介護の負担を減らす。私が楽出来る介護の方法を考えます。

母を抱え上げると足は宙に浮いています。まるで足の存在を忘れているようでした。

「足伸ばしてよ。」

抱え上げる前に声をかけます。

伸ばしてはくれましたがつま先が床に着くかつかない程度。立つ事を忘れてしまった。そんな感じでした。

足の裏を意識するためにベットサイドで足裏がつくように座ったり、ボールで足裏を刺激したり・・・

手抜き介護2・3で足を動かすことで足、足の裏を意識してもらうようにしました。

しばらくして自分で足を動かすことが出来るようになった頃、両脇に手を入れ抱え上げると足の裏を床に着け立つことが出来ました。手を緩めるとくずれてしまいますが足を伸ばして立ってくれると負担が軽減されます。

車椅子に座るためには90度方向転換しなければなりません。

立った状態で方向転換しようとすると足が絡みます。なので、いったん抱え上げて方向転換していました。背の低い私には大変でした。

また、ベットから立たせようとする時、踏ん張る力がないためか、足が滑ってうまく立たせることが出来ません。そこで、足が滑らないように上履きを履かせていました。

もっと楽出来るいい方法はないものか・・・

ひ・ら・め・き

回転台の底面に滑り止めを張り、上面にスリッパを張り付けた回転台を作りました。

母をベットサイドに座らせ、回転台に設けたスリッパをはかせて立たせます。上体は不安定なのでしっかり支えながら90度回転し、車いすに座る。

回転台には滑り止めがついているので固定され、回転させることで足が絡まることなく方向転換することが出来ました。

ベットから車椅子への移乗が楽に出来るようになりました。車椅子から便座へ移乗する時も180度回転でき重宝しました。また、車に乗る時も持ち運び、楽に移乗することが出来ました。

 himawari



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